最近はソーシャルカジノゲームが人気ですね。ポーカーのものや、スロットものなど色々出ています。
ソーシャルカジノゲームの人気パブリッシャーは、トップ100の売上高ランキングの大部分を占めています。例えば、King、GungHo、Supercellなどは、Google PlayやAppleのApp Storeで最も人気のあるパブリッシャーとして選ばれています。トップ100のパブリッシャーの約5分の1は、この2つの大人気アプリストアのうち、少なくともどちらか1つでソーシャルカジノゲームにアクセスできるようにしています。そこで今回は、それぞれのアプリストアで人気上位のパブリッシャーを詳しく見ていこうと思います。
App Storeの人気カジノゲームパブリッシャー
Slotmaniaを開発したPlaytikaは、3月17日から3月23日までの期間において、App StoreおよびApple Arcadeのカジノカテゴリで最も売上高の高いパブリッシャーでした。この売上高の金額は、同期間の上位パブリッシャー10社の総売上額の21%を占めていました。そして、Playtikaに僅差で続いたのが、シアトルに拠点を置くBig Fish GamesとZyngaで、総売上額の16%と12%をそれぞれ稼ぎ出しました。ちなみに、この3社の他には、Bit Rhymes、GSN Games、Cervo Media、Buffalo Studios、Phantom EFX、Play Studiosなどのパブリッシャーがランク入りしています。
Google Playの人気カジノゲームパブリッシャー
一方、Google Playの人気パブリッシャーランキングにおいても、Playtikaが堂々の第1位に輝き、総売上額の22%を占めました。第2位に続いたのがBuffalo Studiosで、総売上額の11%を占めていました。そのため、Google Playでの上位トップ2社の差は、App Storeよりも大きい結果となっています。残り8社のパブリッシャーは、いずれも順位がかなり接近していました。ちなみに、その8社の名を挙げると、Williams Interactive、Zynga、Dragonplay、Double Down Interactive、Bit Rhymes、Universal Entertainment Corporation、Pacific Interactive、Big Fish Gamesです。
AppleのApp StoreとGoogle Playの両方における、人気のソーシャルカジノゲームパブリッシャートップ10社を比較してみると、計7社がApp Storeでより多くの売上をあげており、Google PlayではBuffalo StudiosとWilliams Interactiveの2社が同率1位となっていることがわかります。
大手企業も注目!収益性の高いカジノゲーム
ソーシャルカジノの人気により、実店舗型カジノやゲーム開発会社も、オンラインカジノ業界への参入を目論んでいます。どの経営者も、モバイルプレイを提供することで、より多くのプレイヤーを獲得し、より高い収益を上げることができると考えているのです。その結果、Caesars Entertainment Corporationのような巨大カジノ企業は、Playtikaのようなソーシャルカジノゲームの主要パブリッシャーを買収しているようです。これは、実店舗型の巨大カジノ企業が行ったいくつかの買収のうちのひとつに過ぎません。CIEもまた、Buffalo Studiosを買収しましたが、これは最終的に2014年2月にPacific Interactiveに買収されました。
この他にも、スロットマシンメーカーのInternational Game TechnologyはDouble Down Interactiveを、カジノゲームプロデューサーのWMSはPhantom EFXを買収しています。特にこの2つのケースは、ソーシャルカジノゲーム業界におけるM&Aの増加傾向を示す好事例といえるでしょう。
ただし、まだ世界的にみると、リアルマネーの賭博行為が禁止されている国や地域も一部あります。そうした国や地域では、今回の記事で紹介したパブリッシャーは、プレイヤーが実際の報酬を得ることはありませんが、ゲームアカウントに入金することだけを許可しているようです。ちなみにイギリスでは、オンラインゲームやモバイルゲームでのリアルマネーギャンブルは合法ですが、米国やその他多くの国では、リアルマネーを使ったオンラインギャンブルはまだ違法となっています。